第7章

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ケンが駆け寄り、カズは立ち上がった。 話しかけるケンに頷いている。 スタンドからはどんな会話がされているのか全く分からない。 でも、カズは自分の足で歩き………ベンチに下がった。 「大丈夫かな!?…………もろ肩に当たったように見えたんだけど」 タクが震える声で呟いた。 いつもなら、後ろにはイッチーがいるけど………今日はイッチーの先発で始まったこの試合。 カズがマウンドに上がり、退いたイッチーはもう今日の試合でマウンドに上がることは出来ない。 普段、カズとイッチーがメインで投げているこのチーム。 「あとは…………3年のノリと………2年のエイトくらいか!?」 この緊迫した試合…………この2人で切り抜けられるのだろうか…………
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