第8章
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「大丈夫」 「はいっ」 2人からの返事にちょっとだけ胸を撫で下ろす。 そして、救急箱を手に立ち上がった。 「カズくん!!!」 ケンちゃんがカズくんのグローブを外してあげていた。 「カズ、どうだ??」 「いっ…………大丈夫っす」 監督が触った瞬間、絶対“痛い”と言いかけたはずなのに、打ち消すように“大丈夫”と言い張ったカズくん。 まだ試合に出るつもりなのだろう。
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