第8章

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いつものように、全員が出迎えてくれている。 そして、いつものようにみんなとタッチ………最後の儀式にいつもより手を合わせる時間が長い。 1、2年生の目には涙。 それでも3年生は笑顔を向けていた。 「……ハ゛ル゛ぜん゛ばい゛……」 すべての音に濁点がついたような言い方でスズちゃんが話しかけてくる。 「クスッ……ほらほら、可愛い顔が………」 持っていたタオルでスズちゃんの顔を拭いてあげた。 「うぅぅぅぅ」 更に泣き出すスズちゃん。
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