第9章

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「ただいま」 いつものように自分で家の鍵を開け、誰もいないため返事が返ってこないことが分かっていながら口にする帰宅時の言葉。 でも今日は違った。 「おかえり~」 俺の言葉に返事が返ってきた。 ピンクと白のストライプのエプロンをしたハルがキッチンから顔を覗かせた。 あっ、そっか…………ハル、部活終わったんだ……… 「おっ、今日のごはんは何??………俺も手伝うよ」 「んー、ささみを使ったのにしようと思ってるんだけど…………あーちゃんどれがいい??」 近付いた俺に電話を差し出したハル。
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