第9章

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「ハルはあの頃から料理やってたんだよなぁ」 小学生だった頃のハルが目に浮かぶ。 「“おふくろの味”じゃなくて、私の場合は“兄貴の味”ってとこかな!?」 教えてくれたのがナツ兄だもんな。 「でもさぁ…………なっちゃん、高校時代も大学時代も全然遊べてないよね…………私、まだ小学生だったから………なっちゃん学校終わったらすぐ帰ってきてくれてた」 ボソッとハルが口にした。 あの頃………ハルを1人に出来なかった………っていうか、1人にしたくなかった。 俺もまだ中学生だったし、ナツ兄におんぶに抱っこだった。
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