第9章

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「ナツ兄が“ハルちゃん、めっ”って言ったら……ハルが大泣きしてさ…………アキはハルに噛まれて泣いてるし、ハルはナツ兄の“めっ”に大泣きだし………ハルを泣かせちゃったナツ兄まで涙目だし(笑)……………でも、ナツ兄の涙目見たアキが自分の大事なおもちゃを“ハルちゃん、どうぞ”って渡して…………ハルが泣き止んで…………そのおもちゃ、嬉しそうにまたガジガジしてた(笑)」 フユ兄が笑いながら教えてくれた。 「ほら………泣かせるだけじゃなかっただろ!?」 「あはは(笑)………ほんとだ(笑)」 俺はあんまり覚えていないけど………でも、確かに俺が大事にしていたおもちゃには残っている………ハルがガジガジした歯の痕が………なんでボコボコしてるのか不思議だったのが…………ようやく判明した。
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