第2章

13/25
前へ
/392ページ
次へ
「…………男の人???」 ハルちゃんがポツリと呟いた。 ………ハルちゃん、まさかナナミとサクラが女に見えるのか!? いや~、ちっちゃいからサクラは…………いやいや、それでもどう見ても男にしか見えないだろ!? こんな女の人なんて、見たことない。 「ハルちゃん、ちゃんと見えてる???」 ハルちゃんの目の前に手をかざし、ひらひらと振ってみた。 「見えてる!!!」 そんな俺たちのやりとりをにやにやしながら見ている3人。 「………ハルちゃん……………もしかして、サクラとナナミのこと知らなかったの!?」 ヨウの問いかけにハルちゃんは頷いた。 「えっ!?俺、いつもヨウとナナミとサクラと一緒にいるって言ったよね!?」 「…………うん、聞いた……………でも男の人だってのは聞いてない」 ハルちゃんが囁くような声で言う。 「ソウタが女といつも一緒にいる……なんてあり得ない(笑)…………あっ、でもナナミとサクラって聞いただけじゃ、女の名前だと思ってもおかしくないなぁ………顔見りゃ名字だってすぐ気付くだろうけど」 ヨウが大笑いし始めた。
/392ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加