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「あっ、待って!!私、青山くんのこと………いいなぁ………って」
これは……………………
「俺は別に」
「えっ!?」
俺の声が聞こえなかったのだろうか!?
「だから……俺は全然興味ない………じゃあ」
今度こそ、この場を離れようとした。
「あっ………私、けっこうモテるんだけど………」
「そう!?………よかったね」
自分にかなりの自信があるのだろう。
でも、だからなんだ???俺には関係ない。
はっきりと興味がないと言っているのに、意味を理解してないのか!?めんどくさい。
そんな俺にヨウの助け船。
「ソウタ、彼女以外の人は一切興味ないですよ!?……だから、諦めてください………ほら、ソウタ行くよ!!サクラがあっちに席とってるから」
………………………………………………………………………………………
「ハルちゃん、ソウタ大学で何て言われてるか知ってる??」
ハルちゃんの否定の首振りに今度はナナミが付け加える。
「クールな青山くん…………“あー、ハルちゃんに会いたい”って愚痴愚痴してるくせに………ギャハハハハ…………」
「女に興味のない青山くん………写メ見てニヤついてるくせに…………ギャハハハハ………」
「塩対応どころか“氷対応の青山くん”………ハルちゃんにだけは激甘なくせに…………ギャハハハハ…………」
サクラも話に入り、ヨウと3人で大笑いし始めた。
「あー、もう!!!うるさい!!!じゃあな………行こ、ハルちゃん」
ポカンとしているハルちゃんの手をとり歩き出した。
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