第3章

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「おいっ!!!」 非難めいたおれの視線なんて全く無視しソウタは言った。 「ハルちゃんの愛情は俺の!!!!」 ったく、兄の俺ですらヤキモチの対象かよ(苦笑) 「いいじゃないですか……アキ先輩は毎日毎日毎日毎日ハルちゃんに会えるんだから」 うん、兄妹だし。同居だし。毎日顔を会わせてる。 でもそんなに“毎日”を力強くいわなくても。 「俺なんか………俺なんか…………全然会えないのに………ウウッ…………」 あー、確かに。 リーグ戦始まったしなぁ。 「ほら、箸やるから………弁当食え」 ついついソウタに同情してしまった。 「アキ先輩、ありがとっす」 泣き声から一転したソウタの声。
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