第5章

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確かに最初はよかった。 「そっかぁ、土曜日は妹さんの送迎があるのかぁ……じゃあ、日曜日は??」 「日曜日なら、弟に送迎頼むから大丈夫」 「うん………じゃあ、日曜日。楽しみにしてるね」 でも、半年も経つ頃には 「また??いっつも妹さん」 ため息をつかれるようになった。 それでも、試合への送迎はフユもアキも……そしてソウタも協力してくれていた。 「ねぇ、私と家族どっちが大事なの??」 はぁぁぁぁぁ、またか…………正直うんざりしていた。 ことの発端は、同期が彼女と同棲したことから始まった。 「だって、みーんな彼氏と同棲してるんだよ!?」 みーんなって………みんなって誰??? 「だから、うちはそういう訳にはいかないって何回も言っただろ??」 「私のこと好きじゃないの??」 「そうじゃないよ………家のことを丸投げにして俺が家を出ることは出来ないって」
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