1 入学、そして再会

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「そこの二人も自己紹介してもらおうか。・・・茶色、の方がヴィストン、だな?」 「ケイラー・ヴィストンです。ケイラーでいいですよ先生」 「あ、ああ。属性とかもついでに言っておけ」 「もちろん火ですね」 「だな。じゃあ次は・・・」 そう言ってエマ先生は俺に目を向けてきた。 意図が分かってケイに代わり立ち上がる。 「黒い方のアイラー・エルセイナです」 「ぶふっ、」 「ちょっとなんで笑うの」 「く、黒い方ってお前っ・・・!」 だって、俺達を見分けるのって髪色くらいしかないんだもん。ケイが茶色で、俺が黒。瞳の色はどっちも赤だしさあ。 ちなみに笑ったのはあれね、水の五大貴族のアルティナね。 「アイラーは外部生だったな」 「はい。あ、先に言っときますけど、ケイラー君とは赤の他人なんで」 「そ、そうか?」 「あ、属性は火と闇が使えます」 「闇か、珍しいな」 「どーもー」 勝手に座ると、先生も話を先に進めてくれた。 こっそりと隣に座るケイが耳打ちしてくる。 「ねえ、赤の他人なんて無理ない?」 「え?」 「だって僕達一卵性」 「・・・」 「・・・」 「まあ、ね」 「ね」 無理あるよねえ。 まあでもしょうがない。本当のことなんて言えないからね。
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