1 入学、そして再会

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銀の強欲は世界的に有名だったりする。 行動は主にこの国での活動が多いけど、国外での活動がないわけじゃないからだ。 世界政府が血眼になって探してるって噂もある。何でもかんでも盗んじゃうからね。お偉いさんは困るわけだ。 あ、有名で思い出した。 「ねえ、この学園に稀少属性の人がいるってほんと?」 話を変えたかったからじゃ決してないけど、思い出しちゃったんだから仕方がない。 俺はその確認も含めて、ここに入ることを決めたんだから。 「よく知ってるねアイ」 「風の噂で」 「やっぱ気になるもんだよな、稀少属性って」 「まあね」 基本属性である火、水、風、雷、土。それよりも圧倒的に少ない光と闇。それらに含まれない誰でも扱える無属性。 そして、世界でたった一人ずつしかいないのが、稀少属性または特別属性といわれる属性だ。 「“白炎”の保有者が、確か今は高等部の三年生だったかな」 「すげーよなあ、ただの火じゃないんだぜ?響きだけでもかっけえよ」 「この学園でも前代未聞らしいしな」 「そうなんだ」 「卒業したらギルドの入隊がもう決まってるんだってさあ」
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