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やっぱり“白炎”。
まさかこんなところにいるとは思わなかったけど。
「てかよ、稀少属性ってあとなにがあるんだ?」
五大貴族のティナが知らないってことは、今までに学園でも家でも習う機会はなかったってこと。まあ習っても意味がないからかな、必要ないし。使えるのはたった一人。
これから習うのかどうかはいずれ分かることだ。
「文献によれば、稀少属性は白炎、氷、植物の自然系と、重力、音、空間、時の無系が存在するらしいよ」
「さっすがエイル!物知り!」
「全部で7人ってこと?」
「基本はそうらしい。稀少属性持ちが死んでもすぐにまた新しい保有者が生まれるのが一般説だ」
「リーアも物知りだね」
笑顔で言うと、何故かリーアになでなでされた。真顔だよ、これがギャップってやつだね。
「ちょっと、アイは僕のだからね?」
「可愛らしくてな、ついだ」
「あげないから!」
目の前で俺を巡って争いが。さすが俺、愛されてるう。
でも、そっか。
“白炎”は、まだ無事なんだね。
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