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へーえ。
なるほどね。それであの魔力量と質か。納得。だから会ったことがあると思ったんだ。
そっかそっか。
ギルド、ねえ・・・。
───随分と力を抑え込んでいるようだけど。
「偉いね二人とも、こんな年から働いてるなんてさ」
「親がギルド関係者だから認められることらしいけどねえ。学校終わりとか、たまに授業も休んで働いてるよ」
「凄いね」
本来なら学園なんて通っている場合じゃないだろうに。今はわりと安定した世の中になってきているけども。それでもやるべきことは多いだろう。
あの地位は、誰にでも務まるものじゃない。
ケイもティナも、知っているのかな。そのこと。俺がケイに言えないことが出来てしまったように、ケイも俺に言えないことがあるかもしれない。
俺にはまだ、言えないことかもしれない。
それが友達の秘密ならなおさら。
「凄いよ、本当に」
「学生トップツーって言ってたけど、どれくらい強いの?」
「あー・・・まあ、学生の域は越えちゃってるかな?魔法の扱い上手だし」
その口振りからして、もしかしたら本当に知っているのかもしれないと思った。
別に俺は無理に聞き出したりしたくはないし、申し訳ないけどほとんど確定してしまったから知っているようなものだ。
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