1 入学、そして再会

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それからも滞りなく式は進み、ようやく長い長ーい話から解放された。尻が痛いよ。 そのまま新一年生だけがその場に残され、大きなスクリーンみたいなのにクラスが表示される。たぶんその時が一番ざわついたと思う。 AからE、それから成績優秀のSクラス。その文字の羅列から自分の名前だけを探し出すのは大変だと思ったけど、意外にもあっさりと自分の名前は見つかった。 思った通り、Sクラス。 学力、魔力量、魔力の質。それら全てを総合されてクラスが決められる。 手を抜こうかとも考えたけど、学園に初めて通う俺はこの年の平均値なんて当たり前のように知らなくて。 入学式の前にペーパーテストと魔力の測定に出向いた時に、とても優秀だ的なことを言われたからたぶんそうだと思った。 とりあえず自分のクラスは把握できた。 指示された通りに他の生徒に混じって講堂を出る。わいわい友達同士で仲良く話しているなかでポツンと一人歩くけど、寂しいとかは思わなかった。 そもそも俺、来たくてこんなとこに来てるんじゃないからなあ。 やっぱり痛いくらいの視線を浴びたけど、それすらもなかったことにしてただ黙々と歩き続ける。 流れに身を任せれば、お目当てのSクラスは目と鼻の先にあった。
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