1 入学、そして再会

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あつい抱擁を受け止める。 小さな背中に、俺もそっと腕を回した。 「生きてた・・・生きてたっ!」 「うん」 「絶対っ、どこかで生きてるって」 「うん」 「っ、・・・アイィィィ!!」 泣いてる、のかな。 泣いてるよね。俺が泣いてるんだから。 顔がそっくりなのは当たり前。 存在が大きいのは当たり前。 だって俺達は、一卵性の双子なんだから。 よかった。 よかった。 俺も、きっとずっと会いたかったんだ。また会えて本当によかったよ。 子供の頃と変わらない泣き方。それって成長してないってことなんじゃないかなって思ったけど、それは後で言ってやろう。 「グズッ、は、鼻が詰まった」 「あ、鼻水出てるよ」 「ティッシュ」 「持ってない!」 「僕持ってた」 「もー、」 ケイからポケットティッシュを奪い取って鼻水を拭いてあげる。鼻の下が真っ赤になって思わず笑った。 「でも、ほんと吃驚した」 「俺はたぶんいると思ってた」 「だからかな。なんかずっと胸がドキドキしてて」 「俺もケイがこっち来るときそんな感じだった」 「ふふっ」
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