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俺の名前は諸星 昴琉(もろほし すばる)。
そこそこ偏差値の高い高校に通っている。
俺は正直この高校に入ったのは間違いだと思っている。高校での刺激が物足りないのだ。
成績では常に学年トップ。スポーツも不得意ではない。
幼馴染である永坂 剛(ながさか つよし)がしつこく誘ってくるから翔陽高校に行ったが……
もう季節は夏。2学期である。
文化祭、体育祭を経験したおかげでこのクラスの大体の性格は理解しているつもりだ。
「おーい。また怖い顔してんぞー」
すごい笑顔で話しかけてくるのは剛だった。
「ふん。次の単語テストの勉強をしているんだ。
邪魔をするなら他にあたれ」
「そんなんだから友達少ないんだぜ。もっとフレンドリーになれよな!」
別にクラスメイトと仲良くなろうだなんて思わない。
「なぜ俺ばっかりに話しかける?
剛にはもっと友達がいるだろ?」
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