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その「事実」に呆然となったまま、私は夫に相談して、一緒に息子を連れて病院に行った。
その結果、出た言葉は「広汎性発達障害」
自閉的傾向が強く、おそらくはコミュニケーションの方に障害があるだろう、と。
医者の言葉が、信じられなかった。
広汎性発達障害の人は、優秀な人もいる、とか。
これから療育をして行けば可能性が広がっていく、とか。
そんな言葉は、耳を素通りして行った。
どうでも良かったのだ。
私はただ、自分の息子が「発達障害」というものである、と言うことを信じたくなかった。否定したかった。
けれど、夫は「自分も、幼い頃のことを考えると心当たりがある」と言って、医者の言葉に頷き、息子が療育に行くことを積極的に進めて行った。
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