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とある西洋のお屋敷にて…
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ー・・・ガッシャァァンッ!!
「違う…こんなものじゃない。」
薄暗い部屋の中1人白衣を着た中年の男が声をあげた。
男の足元には先程まで形を成していたであろうガラスの破片が散らばっている。
「…お気に召しませんでしたか?」
男が顔を上げると目の前には同じような白衣を着た女がいた。
身体中に包帯を巻いていて痛々しい。
目もどこか光がなく虚ろになっている。
「私は君に薬を作れと言ったんだ。こんなもの…まるで役に立たないっ!」
「申し訳ございません…」
部屋には男の荒らげた声と、女の心無い謝罪の言葉だけが響いていた。
「お前には薬剤師の資格がない!いつも同じような失敗ばかりしおって!」
「……。」
「次また失敗してみろ。今度の新薬開発でお前を実験台にしてやるからな!!」
そう言うと男は荒々しく部屋を後にした。
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