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そんなモノをいちいち気にして柚葉との関係を壊したくなかったというのもあるが。
もともと女の子らしさというものが著しく欠けていたことも功を奏したのか、こんな自分じゃ恋愛なんて、ましてや結婚なんてとうてい無理――と人生に対して早々に見切りをつけることができたと思っている。
――その結論に至るには、他にもいくつかの出来事があったからなのだが……。
それはまあ、別の話だ。
とにかく中学を卒業するころにはすでに、誰にも頼らず独女人生をひた走る覚悟というものが決まっていた。
そんなあきらめ早すぎると家族や柚葉に呆れられても、冗談だろうと笑われても。
ちょっとやそっとで揺らぐことのない覚悟だし……それは事実だ。
(ホント。見た目とか柚葉がキレイとか……何を今さら)
隣に気付かれないようそっと目を伏せ、笑みをもらす。
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