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わかっていたはず。
普通に会話のやり取りができていただけに、つい油断して気付くのが遅れたが。
まともに視界に入れられてしまうと、この見てくれ――――やはり駄目らしい。
いやに熱く重苦しい何かがじわじわと喉元と目頭にこみ上げてくるのを感じ、思わず下唇を噛み、握った拳に力を込める。
(わかってるってば……。そんな……大爆笑されるまでもなく――)
どう贔屓目に見ても、褒められた容姿ではないことなど。
――昔から。
じゅうぶんすぎるほど。
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