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「な……っな、なななん……っ!?」
「ん?」
そしてそんな反応を見て面白がっているのか本当に鈍感なだけなのか、目の前の男はさらに追い打ちをかけ、
「あーほれほれ、こっちも溶けるって」
彩香の左手に握られた食べかけのバニラアイス本体をも、身を乗り出して来て……ぱくり。
ブチリ。
「信っっっじらんない!!」
二つ目の袋が跡形もなく吹っ飛んだことを自覚するするや否や、怒号とともに怒りの張り手が飛んでいた。
べちんっ!と良い音も響いたような気がする。
「あり得ナイでしょ! この変態っ! アイス泥棒! ばかっっ!!」
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