麻薬

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──ココは? 彼女は水色の世界に居た。 そう、例えるなら水をイメージする様な。 その色以外、何も無いもないところに彼女は居た。 ──どこだろう… 彼女は 何も覚えていない 何もわからない 自分が何なのか なぜこんなところにいるのか 家族も 友人も 大切な物も それがどんなものなのか どれだけ大切なものなのか。 悲しいとか 嬉しいとか 愛しいとか それが自分にどれだけ潤いを与えてくれるものなのか。 全てを忘れてしまっていた。
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