第2章 犬も食わない
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それに、結婚をして、まだひと月余り。 その半分以上の週末を 私は、彼に寂しい思いをさせてしまっていたのだろう。 そう思い至った私は、にわかに反省の涙が浮かんでくる。 私ったら、一番大事なものを忘れてた……。 そして、すぐにバッグから携帯電話を取り出し、彼にメールを送った。 『色々ごめんね、冠くん。 明日は、ミートソーススパゲティ作って待ってるから、早く帰ってきてね。』
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