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「もちろん」
私は、きっぱりと頷いて彼に笑いかけた。
「さすがにね、しばらくは安奈ちゃんも落ち込んでるのがバレバレで、
ちょっと可哀想なくらいだったんだけど。
でも、昨日あたりからは、ようやく少し元気も出てきて。
『女子力付けて、もっとイケメンゲットします』なんて、冗談も言ってた。
まぁ、完全に立ち直るには、もうちょっと時間が必要かもだけどね」
うん……。
そして、少し項垂れる彼に、私は「でもね」と続けた。
「彼らがダメになっちゃった分も、私たちは仲良くしようね」
まだ俯いたままコクンと頷く彼のトーストに、ハムを一枚のせる。
「それで、お誕生日の献立は何がいい?」
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