第3章  春のバースデーと初夏のお休み

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ところが、そんな風にお花見ブレックファーストを楽しんでから間もなく、 私たちは、完全なるすれ違い生活になってしまった。 実際、私は早くもセール準備に突入し、 物流は、連休をまだ先にしているにも関わらずフル稼働。 その上、彼の方も、急に岡山に一週間の出張になって、 慌ただしく出かけていった。 しかも彼の帰宅予定は誕生日、当日。 だから、どう頑張ったところで それまでは、互いのスケジュールの合わせようもない有様。 そして、こんな風に物事が重なる時は、とことん重なるもの。 それを物語り、この日の朝、私はトイレでにわかに頭を抱えた。
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