第3章  春のバースデーと初夏のお休み

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私の月経周期は、どちらかといえば安定している。 だが、さすがにこのところの多忙から、心身共にかなりの疲労もあり、 何より欠品を起こさないよう、どうしても神経は尖り続けていた。 それだけに、多少予定がズレても不思議はなかった。 しかし、選りによってこの日に始まるなんて。 しかも、予定よりも一週間も早く――。 冠くん、今日は絶対にエッチ楽しみにしてるよね……。 そんな事が、朝からずっと頭を巡り、つきたくもない溜息が零れ出てくる。 そして、 ガッカリするだろうなぁ。たぶん、私が思うよりもずっと――。 そう思うと、この事実を彼に知らせるべきか、どうにも迷う。
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