第3章  春のバースデーと初夏のお休み

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「ナッちゃん、僕……」 「ん?」 ナッちゃんとエッチがしたいだけじゃない。 ましてや、タイミング悪く生理になった事で、彼女が自分を責めている今、 エッチがなくても、どれだけか僕が彼女を好きで、彼女が大事なのかを 伝えたい。 なのに、こんな時には上手く言葉が出てこない。 そして、そんな僕をよく知っている彼女は、 僕の髪に細い指を滑り込ませ、そっと頭を撫でてくれる。 だから僕も、有りっ丈の言葉をかき集めて 一生懸命、伝えられる言葉を探した。 しかし、 「ナッちゃん。僕、何があっても無くても、ナッちゃんが好きです」
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