第2章 犬も食わない

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この「プレッシャー」というのは、結婚のこと。 どうやら安奈さんは、千奈美さんや僕たちが次々と結婚をしたことに かなり刺激をされていて、自分も、その願望が強くなっているのらしい。 「でも、それをはっきり口にするには、自分の女子力がなさ過ぎるのも 自覚あるみたいでさ。 だから、なんとなく付き合い続けてるけど、俺、まだ結婚なんてする気 ぜぇ~ん然ないしぃ……」 いつもの調子でのらくらと言う彼に、僕もカマをかけてみた。 「じゃあ、もう安奈さんに気がなくなっちゃったんですか?」
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