24人が本棚に入れています
本棚に追加
すると、「うぅーん」と珍しく考え込み、
「別に、嫌いになったわけじゃねぇけど、
あんまり現実的な事でガツガツこられると、正直、面倒ってか、迷惑ってか。
まぁ、確実に、ときめかなくはなるわな」
あっけらかんとそう言った彼は、その上で「だから俺、ある意味で
お前のこと尊敬するわ」と、感心される始末。
もちろん、一生懸命に彼らを取り持とうとするナッちゃんに
これを黙っていたわけではない。
しかし、あんまりにも頑張る彼女を前に
そのままを口にすることは出来ず、なんとなく匂わせるように伝える。
「小野寺さん、まだ独身を楽しみたいらしいですよ」
しかしこれは、裏目に出てしまった。
最初のコメントを投稿しよう!