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気を抜けない同級生との再会にかつて結婚をするなんて壮大な約束した相手との約束15年ぶりになる再会、黒田と胤也君意外にさして関わりもなかった3人、明美に関してはあの天真爛漫な性格から私が拒んでも言い寄って来て挙句に名前呼びを勝手にする様になっていた、この西条明美(さいじょうあけみ)が私の中の唯一の問題。
双葉柚季(ふたばゆずき)が私の名前だから、黒田や他の2人に苗字で呼ばれ、明美に名前で呼ばれたら…もしも胤也君が勘の良い子だとしたら、素性…と言うかあの約束を思い出すかも知れない。
会う事が確定してる以上、後は胤也君が私の存在そのものを忘れていてくれる事を祈るしかないと望んだ。
程なくして次々と姿を現わす面々、佐野瑞樹(さのみずき)ちゃんとか菅原数馬(すがわらかずま)君が来て私を見たけど、あまりこの2人とは面識が無くて、高校時代もクラスで顔を合わせて挨拶をする程度でしかない関係だから何とも場違いな感じ。
「相変わらずだな…双葉さん」
「えっ?何が?」
「だって双葉柚季と言えば、桜高三大美人のひとりじゃん…」
一瞬動揺した…明美が来る前に菅原から私のフルネーム言われてそれとなく胤也君の顔色を伺う、これは想定外の展開だから、もし胤也君が何かに気付いたのなら、私はこの場から退席しようと思った位にとんでもない展開。
でも、胤也君はどうやら何事も無かった様にクスクスと笑いながら話に参加してる…って事は胤也君…あの事を忘れて居る?
だとしたら願っても無いラッキー。
そんな矢先に…
「ゆーずーちゃーん!お久しぶりぃ!!」
私が懸念していた西条明美(さいじょうあけみ)が姿を見せるや否や私の背後に飛びついて来た。
「ちょ…!西条さん、いきなりやめてよ!」
「だって、柚ちゃんに会うの高校卒業以来だもん…久しぶりのスキンシップ!」
「あのね、西条さんは強引過ぎ!何で変わらないのよ?」
「えーっ!だって、これが私だもん!無理よ、ゆずちゃん」
「だーかーらー…やめてってば!私そーゆーの苦手て前にも言ったよ?」
「えーっ!つまんないのー!解ったよ」
本当…この過剰なまでのスキンシップ、苦手。
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