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ファイル「東京都新宿区内喫茶店 爆弾犯立てこもり事件」
日本のインターネットテレビ局「ITV」が、アメリカ国家安全保障局(NSA)の依頼を受け、日本国内における軍事転用可能なハイテク技術につき、調査したものを記述しました。なお、調査方法は、住居等への侵入・変装・盗撮・盗聴・ハッキング・各種詐取行為等を含んでいますが、NSAの承認を受けたものであるとともに、2066年の日米安全保障条約において「有事防衛のための事前抑制的諜報活動」として認められています。予め、ご理解のほど、お願い申し上げます。
【1】2066年3月21日 日曜日 午前11時46分 インターネットテレビ局「ITV」緊急ニュース速報 続報3日目
「こちらは現場上空です。緊迫した空気に包まれています。犯人が猟銃を持ち、人質11人をとり、喫茶店に立てこもってから、既に、三日が経とうとしています」
【2】同日 午前11時58分 東京都新宿区歌舞伎町 新宿区民センター内 1階 喫茶店「新宿区民センター」猟銃所持犯 立てこもり現場(以下、立てこもり現場)
[調査対象人物]
1.警視庁 新宿警察 第2特殊部隊 緊急救出処理班(以下、救出処理班)班長:高砂仁堂
2.救出処理班主任:小埜里也
[調査結果]
「(主任)班長、機動隊、到着しました」
「(班長)よし、位置に着くよう、指示」
「(主任)はい」
【3】同日 午後12時8分 東京都新宿区歌舞伎町 新宿区民センター前 雑居ビル1階 警視庁 機動隊 遠隔射撃 現場(以下、ライフルチーム指揮所)
[調査対象人物]
1.警視庁 機動隊 緊急災害・事件即時対応グループ 第6部隊 遠隔射撃専門チーム(以下、ライフルチーム)リーダー:佐乃宮敦夫
2.ライフルチーム 狙撃手:丹野勝四
3.ライフルチーム 指揮所々長:湯沢直道
[調査結果]
「(リーダー)見えるか」
「(狙撃手)ちょっと、待ってください。SR-25ライフルの位置を固定します」
「(リーダー)急げ」
「(狙撃手)はい」
「(狙撃手)見えます。窓の隙間から」
「(リーダー)犯人か?」
「(狙撃手)わかりません」
「(リーダー)こちら、ライフルチーム、指揮所どうぞ」
「(所長)湯沢だ、どうした」
「(リーダー)SR-25ライフル固定、照準器クリア、犯人確認できません」
「(所長)わかった」
【4】同日 午後12時11分 ライフルチーム指揮所
[調査対象人物]
1.ライフルチーム 指揮所々長:湯沢直道
2.ライフルチーム 指揮所々長 第3補佐官:林野只正
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