川の神

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「菖蒲! お主の望みは?」 「騙され恨めしい!!」 「ほう……。 それも一興……。」 川の神は、 手にしていた扇子を パチリと閉じて、 扇子を一文字を書く様に横へ空を切ると、 菖蒲の長い髪の毛が、 束ねたまま、 ばさりと落ちた!! 菖蒲は、 おかっぱなった! 「その恨みは、 この髪の毛に宿した! これ!」 川の神のお付きが進み出て、 菖蒲の長い髪の毛が、 髪飾りごと切られている束を受け取り、 「あの物に渡せ!」 昴たちに渡すよう、 指し示した!
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