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風が吹き、
はらはらと、
花びらがすぐ近くを流れる川に落ちて浮かぶ。
その花びらが集まって、
花筏(はないかだ)のように、
川下に向かって波間をゆらゆら冒険の旅に出る……。
花吹雪の桜のトンネルを潜(くぐ)りながら、
川の花筏が進む方向に、
向かっていたら、
花吹雪を見上げて、
立ち止まっている着物の女性がいた。
既視感(デジャヴ)
初めて会った女性(ヒト)を
懐かしく感じた……。
あぁ……、
いつか見た夢の中の女性……だ。
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