春に見に行く、あれ

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「夏兎に謝ってから、な。」 「なんでだよ!?」 「お前、家を抜け出して来たんだろ?…俺も他の家のガキを勝手に連れ回す事は出来ねぇし。ちゃんと言いに行かないとな。それに…」 「それに?」 「夏兎、心配しているぞ。」 夏兄が心配? そんなワケ、ねーだろ。 「どうだかな。」 「良いから…お前の家行くぞ。」 そう言って兄ちゃんはまた歩き出す。 本当に、変なヤツだ。 歩いてると、桜がいっぱいさいてる。 なんか、紙ふぶきみたいで面白い。
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