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突如、脳内のミュージックが
『ダースベイダーのテーマ』に切り替わった。
(……よからぬ事ってなんだよ!)
『お前みたいな真性一重瞼で地味で面白くない奴に学年のアイドルが興味を持つ訳がないだろうが。
せいぜい茜のパシリにされる位だろうな』
(……"アンパン買ってこい"
とか?
サキリン☆がアンパンなんか食うかよ!
サキリン☆は焼きたてクロワッサンだろ!?)
『何がサキリン☆だ。
お前はせいぜいギャルゲーでもやって二次元に悶えてろよ。お前が女子とお友達になろうなんざ、無理だよ。ム?リ』
「うるさ――――い!!」
僕は声に出して怒鳴っていた。
茜が、目を点にして固まっている。
(――しまった!)
「ご……ゴメン……ちょっとお腹の調子が……今にも決壊寸前なので僕はこれで失礼いたしますっ!」
僕は裏返る声で一気にまくし立て鞄を掴み教室から飛び出した。
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