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「むぅ……じゃあ確めに行こうぜ!」
「はぁ?どこに行くのよ。桜ならそこにあるの分かるでしょ。」
「違う違う。俺のお気に入りの桜があるんだよ!」
俺は二人分の鞄を粗雑に持ち上げ、佳保の腕を引っ張って図書室を出る。
「ちょ、ちょっと!」
「お前にも見てほしいんだ!“俺”の桜!」
「あんたの?」
「そう!やっと分かりそうだから!」
「……?」
俺は今までになく高揚した気分だった。
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