第二章 ダイチ

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俺は今落ち込んでいる。 サクラが転校?ふざけんな? そう怒鳴り返したかったのに声が出なかった 。 結果口をあんぐりと開けたマヌケな表情になっちまった。 最初に「ずっと一緒だよ」って言ったのはサクラだったはずだ。 なのにサクラが自分の意思で俺たちから離れて行く。 何でだよ! 叫びたいのに声が出ない。 それに何でソラはそんなに平気な顔してるんだよ。 なんか、俺だけが置いてけぼりにされた気分だ。 これだけ葛藤してやっと俺から出た言葉は 「そっか……」 だけだった。 なんとも間抜けな話だよな。
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