甘い?

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「だって・・色々な人がいっぺんに声かけてきたから、目まわっちゃて立ってられなくなったんだもん・・ぶぅ」 「「「「「アハハハ」」」」」  3人娘の話をみんなで笑いながら聞いていた。  檸檬の母親が、 「今回のクッキー、先生が考案したんですよね」 「ギク・・はい・・そそううでです」 「どうされましたか?体調が優れませんか?」 「だだいじょうぶぶですご心配なく」  檸檬が何か感じ取ったのか、 「・・優美さん・・もしかして・・」 「どどうかしした?」 「・・もしかして」 「「もしかして?」」 「なななににかかな」 「優美さん・・もしかして・・このクッキー・・」 「白状します、このクッキー失敗作です。砂糖と塩を間違えて・・りょうがアレンジして食べられるようにしました・・ごめんなさい」 「「「「「・・へっ・・」」」」」  優美は顔を赤らめてうつむいてしまった。 「先生・・なぜ、謝るのですか?」 「失敗作なのに・・」  檸檬の母親は優美を見てるから、皆に向かって、 「作った本人が気に入らなくても、まわりの人が良いもののと言うなら、良しなんです・・価値ってそんなもんなんですよ」
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