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昔っから、颯太は私に懐いてる。
三歳児の頃からそう。
梨沙はお家きていいよー。他の人はだめ~。
が、口癖だった。
颯太のマセガキ発言にみんなびっくりしている間に私は立花家のリビングに入る。
「奏多は中学入ってから色気付いて困ったモンだよ。」
って、誰か大人が言ってるんだろう。
「へっ?あんたのマセガキ発言の方がびっくりだよ」
と、とっさにかえしてしまったら、
颯太に睨まれた。
ぶっちゃけ、中学に入ってからの奏多の事はよく分かんない。
小学生の時も密に仲が良かった訳じゃ無いけど、視界にはいつも入っていた。
色気づいてる訳かぁ~。
ふぅ~ん。
「梨沙も一緒の学校だったら良かったのに」
口を尖らせた颯太はそう言った。
それに意味があるのか無いのか。
小学二年生の言うことだ。
良く分かんない。
「別に良いじゃん。
それより、マリオやるんでしょ?」
そう言って二人でマリオに夢中になった。
小1時間ほどいたけど、奏多は帰ってこなかった。
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