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「奏多。コレ、例の物。
花奏さんにも渡して。」
私は彼女でも無いし、幼馴染よ。って、
しずかちゃんに言いそうになったけど、
何となくやめた。
サッサと紙袋を差し出そうとした時。
「梨沙?」
後ろから私を呼ぶ声がした。
あぁ。
立花 颯多(ソウタ)。
奏多の弟、小学二年生。
生意気坊やだ。
「あっ、ソレ!
俺の?」
紙袋をジッと見る。
「まぁ、俺のでもあるわな。」
立花家みんなで食べて貰えば良いわけで。
そもそも、母親同士の友チョコだし。
「いつもワリーな。
まっ。中入れよ。マリオやろーぜ。」
小学2のマセガキが、私を誘う。
で、奏多としずかちゃんを交互に見て、
「はぁ、兄貴、オンナとか家に連れ込むなよ」
と、またまた、マセガキ発言。
私は手を颯太に引っ張られ強引に家の中に。
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