ep1

10/11
前へ
/91ページ
次へ
しかし、その状態も次の駅ですぐに終わり、縛られていたみたいに動かなかった体が解放された。                       ようやく、息が吸えた気がした。                             帰りの時間はあまりなかったから、少し戸惑った。                                    すると、後ろから肩に手を置かれた。                                         「社会人になれば、これ、当たり前だよ(笑)」                                      「え?」                                               「だって、僕毎日だよ。この状態」                                            どこか得意げな顔をするちい。                                         確かにそれは言えてることだが、俺を見下している気がする。                                         その姿はスーツ姿になっても変わらないんだな。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加