8人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕が、進路のことで先生の所に話なんか行かなきゃ....」 拳を握りしめ、声はどんどん掠れていく。 「そんなことないよっ....ちいのせいじゃない。悪いのは、...やまちゃんに暴行した奴だよ...!」 俺がそういっても、ちいは首を横に振った。 「知ってたんだよ....」 「何を...?」 「涼介のこと....そういう目で見てたやつたくさんいたんだ。なのに....何一つマークできてなかった...!」 俺は悔しそうな表情をしているちいに何も返すことができなかった。 そんな俺たちの前に電車が到着していた。
最初のコメントを投稿しよう!