ep2

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電車の中での俺たちは異様なくらい静かだった。                                あの日を思い出すのは互いに辛い。                                         ちいが駅で言ったことが、すごく頭の中をグルグルと回っている。                                言葉を交わしたと言えば、『じゃあね』だけ。                                  それは、あの日の俺たちと同じだって、キミは気づいただろうか。                                     ずっと俺たちは、同じ迷路を行っているかもしれない。                                  また、あの日を思い出す。 
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