【おまけ】11.増量……えっ、アリなんですか!?

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「え、わっ! びっくりした。花織いつの間に……」  心底驚いたという体で胸を押さえ、もう片方の手はあわててスマホケースを閉じていた。 「?」  音にも気配にも気付かないほど何に熱中していたのだろう。 (っていうか、今なにか……隠した?) 「あ、まだドライヤーしてないじゃん。風邪ひくよ?」  いつもどおり優しげに微笑みかけてはくれるが――。  あからさまに携帯を隠すという初めての挙動に、微かに胸がざわつき始める。 「ん、どうした?」  グラスを持ったまま固まっていると、春馬が冷蔵庫前まで心配そうに歩み寄ってきた。
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