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「外なら大丈夫でしょ」
外だから(?)なのか、変な気を起こさない自信があるということらしい。
再びクスクス笑いながら、そういうことなら……と傾けてくる顔に合わせてこちらもゆっくりと目を閉じる。
馴染んだ優しい感触が伝わってくるであろうと思った、その瞬間――
「う……」
「え、花織? どうし……」
「ご、ごめ……気持ちワル……。うっ……ぷ――」
…………あろうことか、悪阻という名の別なスイッチが入ってしまったのであった。
――おわり――
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