【おまけ】11.増量……えっ、アリなんですか!?

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「…………」  どうやってか彼の帰宅を察知した妹が驚異の瞬発力で出迎えに走った、ということはわかった。  わかった……が。  別段驚いているふうでもなく小柄な妹の体を抱きかかえながらヨシヨシと頭を撫でくり回しているところを見ると、彼も慣れているのだろうか?  毎回こんな「ジャンピングおかえり」なのだろうか。  いや、そこは各家庭いろいろだろうし、三つ指ついてお出迎えしろと言いたいわけでもない。  いいのだが――  「あ、あんたたち……毎回こう?」  いくらちっこい体とはいえ、毎回こんな弾丸を受け止めていたら義弟くんの腰に来るのではなかろうか。
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