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「じゃあさ、結構ヤバいとこまで彩香が太ったとして。何が何でもどんなハードなことしてでも痩せたい! って彩香が言いだしたら?」
「よっぽど危なっかしいことしなきゃ好きにさせる……かなあ? 見た目がどうとかホントどうでもいいし、とにかく彩香だけが好きなんで」
口の端をくいと上げた自信満々な笑みが宿る。
そのまま「おら、わかったか?」と、わずかに頬の染まった妹の額を軽く小突いて義弟くんは二階への階段を上って行った。
「…………」
あまり参考にならないだけではなく、また無駄にあてられただけだったと気付いたころには、どこかから発掘してきた忘れ物とやらを手に義弟くんはにこやかに出立していた。
「はっ、しまった! アドバイス貰うの忘れた!」
「だから…………。どうせそんなのないって」
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