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誕生祭の翌日、日の出と共に古の習いに従いソレイユとルナは父である国王と、国王の双子の妹になる叔母からまだ幼い神龍を授かった。 国王と叔母が宿している神龍の子である。 神龍は己の子を次代の神龍とし、代々力を受け継いでゆく。 ソレイユには黒神龍、火神龍、風神龍、そして神龍ではないが神龍の血を引く雷龍。 ルナには白神龍、水神龍、雷神龍、そして神龍の血を引く風龍が宿された。 「そなた達が次の時代を作る。神龍と共にこの国を光の指す方へ導いてくれ」 「「はい」」 国王の言葉にソレイユとルナは深々と頭を下げる。 「ソレイユよ。私より優れた国王になれ。誰も苦しまぬ国を、誰も血も涙も流さずに済む国を作ってくれ」 「努力は惜しまぬ所存です。父上の目指す所へ一歩でも近づけるように…」 後10年もすれば立太子するソレイユへの激励。 たった8歳の小さな背に全てがのしかかる。 「ルナ。身体を、心を鍛えなさい。何があっても倒れない身体を、揺るがぬ心を。国王を、ソレイユを守る最後の盾は貴女なのです」 「はい、必ず強くなります!」 ルナも昨日のじぃやとの話を思い出しながら、しっかりと頷いた。 「あなた達が大人になる頃、この国は大きく動くでしょう。どうか、この国の、民の道標となってください」 「肝に命じて…」 強い瞳で叔母の言葉を受け取る2人。 その姿を見て、国王と叔母は微笑み、頷き合った。
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