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「それはそれは、光栄なことですな。では、じぃやが1つ良いことをお教え致しましょう」 「なにっ?なぁにっ?」 キラキラと瞳を輝かせ、じぃやに身を乗り出すルナ。 「火、炎はひぃ様にはどう見えますか?」 予想外の質問にポカンとしてしまうが、じぃやが聞くという事は何かあるのだろう。 腕を組んでうーんと考える。 「赤くて綺麗だよ。火がなければ温かいご飯も飲み物も食べられない。でもお家を燃やしちゃう…」 「その通りです。では水は?」 「なかったら喉が渇く。ご飯がなくても水だけで少しの間は大丈夫って聞いたことがあるから、とっても大事な物!でも溺れちゃったりしたら怖い…」 「左様です。水は命の源。人間もそうですが、動物、草木、命あるものに水はなくてはならぬもの。しかし時には命を奪う時もあります。では風はいかがかな?」 「風は…」 少し考えるがあまり浮かんでこない。 「……風は匂いがするよ?お花の匂いとか、緑の匂いとか!」 「そうですな。風は命を運びます。草木の種は風に乗って地に降り、芽を息吹かせる。竜巻などは恐ろしいものですが、風は優しいのですよ」 「そうなんだ…」
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