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「兄様が怪我してるならルナが兄様を助けるの!ルナが悪いやつやっつけて、兄様を守るの!」 大きな真紅の瞳は真剣。 じぃやは更に目元に喜びの皺を寄せる。 「良いお返事です。ソレイユ様が王になられたら、ひぃ様はソレイユ様をお守りしなければなりませんぞ。そして、ひぃ様もご無事に戻らねばなりませんぞ」 「うん!ルナ、龍を宿したら沢山訓練して強くなるね!じぃや、ちゃんと教えてね?」 「もちろんですじゃ」 「約束ね!」 ルナは小さな手の小指をじぃやに向ける。 じぃやも小指を出し、指切りをした。 「おや、楽しそうじゃないか」 声が聞こえた方をじぃやと2人振り返ると、ソレイユが立っていた。 「兄様!」 ルナが喜びの声を上げる。 「これはソレイユ様。パーティはよろしいのですか?」 他のメイドがいる手前、執事らしい聞き方をするが、嫌味のような負の感情は一切ない。 「挨拶ばかりで少し疲れた。用を足すと言って少し抜けてきたんだ」 「それはそれは」 肩を竦めて苦笑うソレイユに、じぃやはニコニコと返事をする。 「ルナ、じぃやと何を話していたんだい?」 ソレイユの問いかけに、ルナはくるりとじぃやの方を振り返る。
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